令和5年度活動報告・決算報告
令和年度活動報告(令和年4月~令和年3月)
平成11年4月「動物の命を守る会鹿児島」として発足し、途中会の名前を「犬猫と共生できる社会をめざす会 鹿児島へ変更し、又法人として会の運営形態も変更、25年目の年度を終了致しました。ここまで継続してこれました事、感無量の思いがあります。これまで多くの犬猫と関り、多くの方々と接して来ました。途中何度か存続の危機もありましたが、今日まで継続してこれましたのは、多くの協力をいただいた皆さん(獣医さんや行政・鹿児島中央ロータリークラブの方も含め)と、共に喜びも苦しみも共有して頑張ってくれたスタッフのお陰です。改めて「有難う」と言わせていただきます。
さて今年度(令和5年4月~令和6年3月)の活動についてご報告させていただきます。今年度もこれまでと変わりなく、3つの活動を行いました。
1・譲渡会は 基本月に3回で35回開催し犬3匹、猫72匹に新しい里親さんが決まりました。累計は 5272匹です。繁華街の屋内でもあり、開催を知っている方のみの来場となり、決定した数も多くはありませんが、じっくりと面談できていると思います。これまでの活動の成果で参加する犬猫も減り、又快適な室内での開催で猫達には以前のような暑い夏や寒い冬の過酷な経験もさせる事無く、又台風等気象条件にも左右されず、必ず開催できる事のメリットもありました。室内開催である事で安心して猫達を来場者に見ていただき1匹でも命が繋げたらとの思いで開催しました。
2・野良猫の避妊手術の啓蒙と実施も新しい展開となり成果をあげています。相談者の増加に合わせて予約制にしました。今期種子島では2ヶ月に1度の頻度で6回島へ渡り490匹手術しました。3年半で3366匹になります。屋久島での休止と同じくボランティアさん達の問題や一部の獣医師さんの妨害等で実施にブレーキがかかり、又回を重ねる毎にTNRの必要性を認識して貰う困難さにも直面している現状です。他に鹿児島市での観光地猫が167匹、そして会と提携して下さっている獣医さんのご協力で多頭崩壊のケースを含めた手術が1,834匹となり、年間で2,491匹の犬猫に手術できました。会発足時からの累計で22,595匹です。20年間で1万頭の手術でしたが、その後4年半で12,600匹手術しました。
3・動物愛護思想の啓蒙活動 これまでコロナで中止になっていた愛護フェスティバルも開催され例年通りチャリティカレンダーも作成販売、写真展を開催するなど様々な活動をしてきた今年度でした。
鹿児島県内に置いても少しずつですが行政も変わってきて、鹿児島市では3年連続殺処分ゼロを達成しました。この成果もあり県内各地の市町村での要請があり、会としてスタッフの努力が続けられています。この動きを止める事が無いよう、今後も行政と協力し、心ある獣医さん方との提携を広げて、1匹でも多くの命を救いたいと思います。最後に今日まで温かく会の活動を見守って下さった多くの皆様に心から感謝致します。26年目となる来年度もどうかよろしくお願い致します。
NPO法人犬猫と共生できる社会をめざす会 鹿児島
理事長 杉 木 和 子